おっぱいトラブル!乳腺炎?! 飲ませ方の工夫1

横浜市保土ケ谷区にある母乳と育児の相談室「スマイルベビー」の助産師のやないです。母乳育児中のお母さまのお役に立ちたいと、経験と科学的な根拠に基づいてこのブログを書いております。参考にして頂きたいと思いますが、すべての人に当てはまるとは限りません。必要に応じて助産院や病院を受診することをお勧めします。

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おっぱいトラブルや乳腺炎の時の赤ちゃんへの飲ませ方の工夫(月齢の小さい赤ちゃん編)

しっかり深くくわえさせてあげましょう

おっぱいのトラブルまたは乳腺炎のため乳房の一部が固く飲ませても柔らかくならない、痛い、ピンク色~赤色になっている場合、前回の投稿「おっぱいトラブル!乳腺炎?!でも、赤ちゃんに飲ませていいの?」では、頑張っていつも以上にどんどん赤ちゃんに飲ませて、吸い出してもらってほしいと書きました。

しっかり飲んでもらうためのコツは赤ちゃんの月齢によって違います。今回は産まれて数か月頃までの赤ちゃんへの飲ませ方について書いていきます。

月齢の大きい赤ちゃんへの飲ませ方の工夫に関してはこちらのページをご覧ください。

深く吸いつかせるための工夫

産まれたてから生後3か月位までの赤ちゃんの場合、赤ちゃんのお口でママの乳輪が隠れるくらいまで、おっぱいをしっかり深くくわえさせてあげることが一つのポイントになります。

おっぱいトラブルがある場合は、飲ませる時に痛みが伴うことがあります。

痛いので、ママも腰が引けててしまい、浅く吸わせてしまいがちですが、赤ちゃんに吸い出してもらうために頑張って深く吸い付かせるよう心がけましょう。

産まれて数か月の赤ちゃんはまだ首もすわっていなくて、自分からママのおっぱいに近づくことができません。

赤ちゃんのお口を乳首でちょんちょんとつつくと赤ちゃんはお口を大きく開けます。

赤ちゃんがお口を大きく開けた時に、赤ちゃんのお首のあたりを支えながら、お口の中にママの乳輪全部が入るよう、ママが赤ちゃんを引き寄せるような感じで連れてきてあげます。

乳房を押しながら飲ませましょう

しっかり深くくわえて飲むことができたら、乳房の痛む部分の外側を押しながら飲ませます。

もんだり、しごいたりせず、痛くない程度の力でじーっと押してあげると良いです。

下の写真の赤い部分が痛い、硬い、または赤いとしたら、こんな感じで外側から押します。

圧迫授乳の時に手を添える場所

授乳の時の赤ちゃんの抱き方を変えてみる

普段は横抱きで授乳している場合、赤ちゃんをたて抱きにして授乳したり、フットボール抱き(ラグビー抱きや脇抱きとも言います)に抱き方を変えて授乳してみるのも良いです。

抱き方を変えると、赤ちゃんのお口があたる角度が変わります。角度がかわることでトラブルを起こしている部分の乳汁をより効果的に吸い出すことができる場合もあります。

いつもと違う抱き方をすると赤ちゃんが嫌がる、またはお母さんが飲ませにくい、という場合は無理に抱き方を変えず、いつもの抱き方で、深くくわえさせて、押しながら飲ませたほうが効果的です。

赤ちゃんが嫌がる場合

おっぱい(乳房)のトラブルがある場合、赤ちゃんが飲むのを嫌がることがあります。

いつもに比べて分泌が悪い、乳汁の味が変わっている、乳房の一部が固いため飲みにくいなど、嫌がる理由は様々なようです。

月齢が小さい赤ちゃんでも褒めるとそれが伝わっていると感じます。

少しでも飲んでくれたら、飲んでくれてありがとう!と赤ちゃんにお母さんが嬉しく思っていることを伝えてあげてください。

 

このように工夫して赤ちゃんにどんどん飲ませて、半日経っても乳房のしこり(固い部分)が小さくならない、大きさが変わらない、または大きくなっていくという場合はお問い合わせからお気軽にご相談ください。(オンライン相談もご利用いただけます。遠方の方もお気軽にご相談ください。)

 

 

 

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