横浜市保土ケ谷区にある母乳と育児の相談室「スマイルベビー」の助産師のやないです。母乳育児中のお母さまのお役に立ちたいと、経験と科学的な根拠に基づいてこのブログを書いております。参考にして頂きたいと思いますが、すべての人に当てはまるとは限りません。必要に応じて助産院や病院を受診することをお勧めします。
お困りの方はスマイルベビーの母乳外来、訪問母乳相談、オンライン相談もご利用ください
乳房のおっぱいトラブルってどんなかんじ?
母乳育児期間中のおっぱいトラブルは、痛いだけでなく、気持ちもしんどくなりますね。
乳頭(おっぱいの先)や乳首に傷ができるようなトラブルもありますが、今回の記事では乳房のトラブルを起こしている場合について書いていきます。
乳房のトラブルを起こしている時は、乳房の一部が固く、飲ませても柔らかくならない。その部分を押すと痛い、または何もしなくても痛い、腕を上げると痛むなど、痛みを伴うこともあります。
鏡に映してみてみると、その固い部分のあたりがピンク色~赤色になっていることもあります。
そして、乳房が熱を持ったり、場合によってはインフルエンザなどに罹った時のようにブルブルと寒気がして一気に高熱が出ることもあります。
症状は人それぞれです。また、同じ人でもその時によって症状が違います。全部当てはまる時もあれば、しこりと押したときの痛みしかないなど、一部の症状だけがあてはまる時もあります。
特に初めての場合は、このようなトラブルを起こした時にどうしたら良いか分からず、途方に暮れてしまいますね。
「おっぱいトラブル!乳腺炎?!でも、赤ちゃんに飲ませていいの?」では、頑張っていつも以上にどんどん赤ちゃんに飲ませて、吸い出してもらってほしいと書きました。
では、それ以外にどうすればよいのでしょうか?
乳房トラブルの時は冷やすのがお勧め
乳房トラブルの時は、乳房のどこか一部の腺の流れが悪くなっていることが多いです。
母乳はお母さんの血液から作られます。
温めると循環が良くなり、母乳がもっと作られやすくなります。
あたためると、流れが悪くなってうまく出なくなっているのに母乳が作られやすくなるため、固い部分がもっと大きくなったり固くなったりしやすいです。
乳房トラブルを起こしている時は、固くなったり痛くなったりしている部分を冷やすことがお勧めです。
保冷剤にタオルなどを巻いたものやお熱の時におでこに貼るようなシートなどを使って冷やします。
冷やしてみて、心地よく感じるようなら続けると良いです。
でも、例えば、熱が出てきていてブルブル寒気がしている時は冷たいものをあてたくないと感じるかもしれません。
そういう時は、無理に冷やす必要はありません。
乳房を冷やして、赤ちゃんにどんどん飲ませて過ごしたけど、半日経っても乳房のしこり(固い部分)が小さくならない、大きさが変わらない、または大きくなっていくという場合はお問い合わせからお気軽にご相談ください。(オンライン相談もご利用いただけます。遠方の方もお気軽にご相談ください。)
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