おっぱいを飲みやすい状態に整える
赤ちゃんのお口に入る部分を柔らかくしましょう
お母さんのおっぱいを飲むとき、赤ちゃんは乳輪までしっかりお口にふくむのが理想的です。
乳首を吸わせるのではなく、乳房を吸わせるイメージです。
この赤ちゃんのお口に入る部分の皮膚が固いと赤ちゃんは飲みにくく、皮膚が伸びないためママのおっぱいは傷などのトラブルを起こしやすくなります。
妊娠中から乳頭・乳輪部のマッサージを行うことで皮膚が柔らかくなり、皮膚の伸びが良くなる人が多いです。
それによって赤ちゃんは飲みやすく、ママは傷などのトラブルを起こしにくい状態になります。
妊娠37週になったら赤ちゃんが飲みやすい状態になるよう、おっぱいを整えるために妊娠中から乳頭・乳輪部のマッサージを行うことをお勧めします。
乳頭・乳輪のマッサージを行う時期
前述のように妊娠37週になってからマッサージを行うことをお勧めします。
かかっている病院や産院によってはもっと早い時期にマッサージを勧められるかもしれません。
そのような場合は病院や産院の指示に従いましょう。
特に病院や産院から指示がない方は妊娠37週になってからマッサージをはじめましょう。
お腹の赤ちゃんの発育の状態、お腹の張りやすさなど妊娠中のママの体調には個人差があり、それぞれ違います。
乳頭を刺激することでお腹が張りやすくなる場合もあります。
妊娠37週以降は、いつお産になっても大丈夫な時期です。
この記事を読んでくださっているママさん一人一人の体調に合わせてアドバイスすることができないので、どなたにとっても安全な時期という意味で妊娠37週以降のマッサージをお勧めています。
妊娠中から準備しなくても母乳育児はできます
マッサージをしなかったから赤ちゃんがおっぱいを飲めないということはありません。
早めに生まれた、お腹が張りやすかったなど様々な理由で妊娠中の準備ができないこともあります。
乳頭・乳輪のマッサージをしなくても母乳育児はできます。
母乳をあげたいと思っていらっしゃる場合は、赤ちゃんが産まれた後に頑張ればいいのです。
ではなぜスマイルベビーでは、妊娠中から乳頭・乳輪を飲みやすい状態に整えるマッサージを勧めるのでしょう。
赤ちゃんが生まれた直後、分娩台の上で初めておっぱいを吸わせるお手伝いをしていた頃の経験上、やっておいた方がいいと思っているからです。
妊娠中からマッサージをして準備していたママ達の乳頭・乳輪は柔らかく、分泌も早かったです。
スマイルベビーでは乳頭・乳輪のマッサージは母乳育児がよりスムーズにいくためにやっておいた方がいいけど、絶対必要なことではないと考えています。
妊娠中からの乳頭・乳輪のマッサージの仕方
乳輪から乳頭にかけての赤ちゃんのお口に入る部分をマッサージします。
次のイラストの矢印で示している範囲です。
この辺りを痛くない程度に指で縦に圧迫したり、指をねじるようにしたり、指を前後に動かすようにしたりという感じで柔らかくします。
力任せに痛いくらいにやる必要はありません。痛くない程度の力加減で行いましょう。
毎日続けることで少しずつ柔らかくしていくつもりでやると良いでしょう。
タイミングとしては入浴中またはお風呂から上がった後がお勧めです。気持ちがゆったりしていて、余計な力が入りにくいからです。
どのくらいの時間やれば一番効果があるのかという点については根拠のある数字はありません。
私自身の感覚ですが、頑張り過ぎても手が痛くなってしまうので、毎日続けるためにも一つの動きにつき1~2分程度で良いと思います。
字で読んでも伝わりにくいと思うので、良かったらマッサージの仕方の動画も参考にしてください。
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