まずは自分のおっぱいの状態の把握から
ママの胎盤とへその緒を介して酸素や栄養をもらっているお腹の赤ちゃん。
生まれたら自力で呼吸して、自分で栄養をとらなければ生きていけません。
赤ちゃんもママも元気な場合は、生まれてすぐに母乳育児はスタートします。
母乳育児の準備も妊娠中から進めていただくとよりスムーズにいきます。
まずは自分のおっぱいの状態を把握することから始めましょう。
大きく分けて次の二つにポイントを置いて自分のおっぱいを見て頂くと良いと思います。
- しこりの有無
- 乳首の形
詳しく述べていきますね。
しこりの有無
おっぱいにしこりがないか、確認する
母乳育児を行った経験のある方なら分かると思いますが、母乳をあげてる時に乳汁が自分の体を通っている感覚はほとんどないです。
母乳をあげている最中、赤ちゃんに飲まれている感覚はあります。でもどのくらい母乳が出ているのか感じることはできません。
一見して赤ちゃんがどのくらい飲んだか明らかなミルクと違って、母乳は飲めた量が分かりにくいので、足りているのかどうか心配になりやすいです。
心配だから、多い人だと授乳のたびに自分の乳房を触って次のようなことを確認します。
乳房が張っているかな?(乳汁がたまっているかどうか)
赤ちゃんが飲んだ後は乳房が柔らかくなっているかな?(たまっていた乳汁を赤ちゃんが飲めたかどうか)
産後、そのような感じでおっぱいを頻繁に触る中でしこりに気が付くこともあります。
授乳中は乳腺に乳汁がたまっているせいで出来るしこりも多いです。乳汁がたまっている場合は授乳すればそのしこりはなくなります。
しかし、もっと前からしこりがあったのに気が付いていなかった、良く触るようになったから産後になって気が付いたということもあります。
そんな場合、産後だと受診したくても赤ちゃんがいるため、病院へ足を運ぶのも大変だったりします。
妊娠中に自分の乳房にしこりがあるかどうか自己触診して調べて、しこりがあった場合は乳腺科または産科の主治医の先生に相談しましょう。
自己触診
自己触診の際のポイントは、乳房全体だけでなく脇の下の辺りまで確認すること、乳房の表面だけでなく奥まで確認することです。
しこりが表面にある場合は触ったらすぐに気が付くことができるので分かりやすいですが、実際には乳房の奥の方にしこりがあることも多いです。タオルを数枚重ねた下に何かないかなと探る時のようなつもりで自己触診を行うと良いです。
自己触診のやり方は「乳がん 自己触診」で検索するとたくさん出てきます。
医療機関やピンクリボンなどの乳がんの関連団体のHPに掲載されているものを参考にしていただくと良いと思います。
「乳がん」という言葉にはドキッとしてしまうと思いますが、乳房のしこりのほとんどは良性です。
自己触診でしこりがみつかった場合、心配し過ぎず、まずは乳腺科または産科の主治医の先生に相談しましょう。
乳首の形
乳首はどのくらい出ているかな
おっぱいの形も大きさも人それぞれです。
授乳の時には乳首の形が重要になってきます。
哺乳瓶の画像を見てください。
哺乳瓶はどの赤ちゃんも吸いやすい形に作られています。
哺乳瓶の乳首は出っ張っていて、しっかり突出がありますね?
赤ちゃんがお母さんのおっぱいに吸い付く時、陥没乳頭といってママの乳首の突出がなかったり、扁平乳頭といって乳首の突出が短かったりすると、舌をうまく絡めることができないために吸い付けないことが多いです。
もし、自分がそういう形かもしれないなぁと思った場合、妊婦健診を受けている病院へ相談しましょう。
助産師外来があるところなら助産師外来で、ないところなら健診担当の先生へ相談してください。
相談した結果、病院によって対応が違うと思います。
妊娠中にできることを伝えてくれる病院もあるかもしれません。妊娠中に関しては何も言われない病院もあるかもしれません。
いずれにしろ担当者に伝えたことで、産後の授乳の際は手厚くみてもらう必要があるということをスタッフも共有することができます。
スマイルベビーでは妊娠中のおっぱいのセルフケアのご相談にものっています。
母乳外来またはオンライン相談では、なるべく生まれた後の赤ちゃんが吸いやすいおっぱいの状態になるよう、妊娠中からできるマッサージをお教えします。
お気軽にお問い合わせください。
この記事へのコメントはありません。